歩行日 
天候
日程
2005年5月28日〜29日
くもりときどき晴れ(28日)
くもり(29日)
一泊二日
天神平ロッヂ

 
歩行距離
標高差
出発点標高
最高点標高
累積標高差+
累積標高差−
一ノ倉沢散策
(28日)
4.1km
173m
768m
ロープウェー下
941m
一ノ倉沢下
+337m
-337m

 
歩行距離
標高差
出発点標高
最高点標高
累積標高差+
累積標高差−
谷川岳 登頂
(29日)
5.8km
648m
1,315m
天神平
1,963m
トマの耳
+744m
-744m

 

今回は土合駅見学からのスタートです。まるで観光バスツアーみたいです。(笑)
それにしても、こんな 山奥に地下駅があるなんて。確かに驚きです。
500段の階段をまずは足慣らしで往復です。

 

 ロープウェー前に着きました。小休憩タイムです。谷川岳のロープウェーは今夏で新しいものに架け替えです。この場所も今回限り。


 M元先生とM田先生は明日の谷川岳登頂の下見のためロープウェーに。残った先生と生徒は、マチガ沢、一の倉沢に向かいます。
 途中新緑がとても綺麗。アカヤシオなどの花も咲いていました。

 車が通行止めの国道をゆったりと歩きます。

 マチガ沢に到着。雪渓ではスキーヤーがタープを張り滑走を楽しんでいました。
 続いて本日のハイライト、一の倉沢に到着です。今回は一の倉衝立岩の初登攀者の南博人さんが特別講師。当時のお話など面白可笑しくご説明いただきました。

 

 

 普通はここで終わりですが、さすが都岳連。当然のごとく雪渓を登り始めます。
20分ほどで一般の人の入れる終点に着きます。ここまで来ると迫力がより感じられます。

 

 光りが差し、幻想的な風景が目の前に展開しました。
来た道を戻り始めます。前には白髪門、笠岳が綺麗です。
 その後、ロープウェーに乗り天神平へ。するとそこはゲレンデ。またしてもスキーヤー・ボーダーの世界に紛れ込んでしまいました。
 今日の宿泊はスキーロッジになる天神平ホテル。貸切でした。山小屋でないのでお風呂もあるし、水洗トイレもあります。
 夕食前に、南先生と顧問弁護士のT田先生のお話をお聞きしました。

 

 さて朝です。ガスの中出発です。夏道である山腹をトラバースする道が危険とのことで、スキー場を天神峠方向に登ります。キックステップ、キックステップ。

  

花が咲き乱れています。イワナシ、イワウチワ、ショウジョウバカマ。いたる所に咲いていました。

 

 巻き道を避けたものの、まだ何箇所か雪渓をトラバースします。ロープを掴み安全に進みます。
 雪渓の途中から下を見るとこの通り。もし滑ったらどこまで落ちてしまうか判りません。(写真を撮ってる場合ではありません...)
熊穴沢避難小屋を過ぎると、森林限界を超えます。シャクナゲの花が見え始めます。
天神尾根の上部にはまだ雪渓が残っています。果たして登頂できるのか?
 紹介が遅れましたが、今回の我が班の先生は、都岳連事業部長のM田先生。面白可笑しい話を、常に口ずさんでいらっしゃいます。(笑) 
 いよいよ肩の小屋下の雪渓を登ります。あと一息です。
 肩の小屋で小休憩後、山頂に向かいます。
山頂直下には巨大な雪庇。恐ろしや、恐ろしや。

 

 

 

無事トマの耳に到着です。よくぞこの残雪の中登ってきました。バンザーイ。
視界良好とまではいきませんでしたが、朝日岳、仙の倉、万太郎など谷川連邦の山を満喫しました。

 

下山開始です。最初に最大の難所、肩の小屋直下の雪渓を下ります。キックステップをしっかりしないと、すってんころりん。怖わーいです。

 

 

熊穴沢避難小屋(写真左上の赤い屋根)上部はほぼ夏道を歩けましたが、一部雪渓が残っています。

  

疲れが癒される花々。タムシバ、カタクリ、シャクナゲです。

 

 途中振り返ると、さっき登ってきた谷川岳が高く聳えています。よく行ったなぁあんなとこまで。
 最後にスキー場を下ります。結構これが難所。張ってくださったロープを片手に下ります。
  スキーでもボードでもいいので板が欲しいよーー。あっという間なのに....

 下山後、山麓の谷川温泉、湯テルメ谷川に立ち寄りさっぱり汗を流しました。

生徒33名 講師6名 総勢39名

雪渓のトラバース

最も勉強になったのは、雪渓をトラバース(横切る)ことがとても危険との認識を植えつけてもらったことです。私の場合、スキー、スノボー大好きのためゲレンデでの雪の斜面は慣れたもの。今回も最初のうちはこの程度の傾斜(多分30度程度)で、なんでこんなに大袈裟に事構えるのか最初は意味がわかりませんでした。でもよく考えれば、そーですよね。滑り出したら止りません。ゲレンデと同じではないんですよね。何百メーターも下の谷底までまっさかさま。また途中の木で頭を打ちサヨナラですね。
というわけで、トラバースするときは細心の注意をして、トラバースロープをしっかり持って行動する。(なければリーダーが張らねばなりませんね) 上もよく見て落石に注意する。(雪のため音がしないから) よくわかりました。 (一度安全そうなところで滑落体験をすると体で危険度がわかるかもしれませんね。危険すぎ?)

雪庇の危険性

上部には雪庇がたくさん残っていました。下りの途中ではヒビの入っているところもあり、端を歩いてはいけない事をよく教わりました。上からでは判断が難しいので、登ってくるときに下からよく見ておくとのお話に納得。ぼーっと登ってたらダメなんですね。なるほど。

ストックに加重しすぎた場合の危険

上部の雪渓の下りも終え、夏道を下り始めたときです。いつものようにダブルストックで軽快に下っていたのですが、突然バランスを崩し倒れました。倒れた体勢が悪く左足がちっょと痛い。山の上でこんなことは初体験です。結果的には極軽いネンザで良かったのですが、こういう怪我は徐々に痛くなってくるもの。動けなくなったらどうしょうと、内心気が気ではありませんでした。
ともかく、立ち上がり歩き始めたところ、転倒の原因がすぐわかりました。片方のストックが20cmほど短くなっていたのです。原因は多分2つの合わせ技。ストックに頼りすぎた(=体重をかけすぎた)歩行をしていたこと、ストックの長さを調整する際、しっかりと回してなく固定できていなかったことです。
後者は今後しっかり回して固定するとして、前者は大反省です。前回の西穂でも篠原先生に注意されて気がします。バランスと推進力確保にはとても便利なものなので、今後も利用は続けたいと思っていますが、過度に体重をかけないことは、今回の件で肝に銘じた次第です。
今回のように突然ストックが短くなることは、体がまったく予想していないので、 受身も取れずとんでもない転び方をしてしまうことがよくわかりました。運が悪ければ大事になっても不思議ではありませんでした。

ピッケルを使ったロープの張り方

最後にスキー場の斜面を下る際にお助けロープが張られました。見ていると、ただ垂らすのではないのですね。仮に滑落者が出ても他の人が巻き添えにならないように、途中ピッケルで一支点を作り「く」の字に張られているのが判りました。なるほどです。

地点
時間
所要
 
地点
 
時間
所要
ロープウェー下
11:27
0:33
天神平
7:46
2:11
マチガ沢出合
12:00
熊穴沢避難小屋
9:57
12:05
0:25
10:05
0:40
一の倉沢出合
12:30
天狗の留り場
10:45
13:40
0:10
10:52
0:27
一の倉沢下
13:50
天神ザンゲ岩
11:19
13:55
0:10
11:19
0:20
一の倉沢出合
14:05
肩の小屋
11:39
14:05
0:55
11:43
0:11
ロープウェー下
15:00
トマの耳
11:54
合計
所要
歩行
12:34
0:41
3:33
2:13
天狗の留り場
13:15
 
13:15
0:35
熊穴沢避難小屋
13:50
14:14
1:31
天神平
15:45
合計
所要
歩行
7:59
6:36


 トレッキングスクール体験記とは直接関係ありませんが、前回に引き続き、せっかくなので我が家のハイキング記録と同様に、山行日の天気について素人なりに振り返ってみるコーナーを入れてみました。
 前日は、日本上空に縦につながる低気圧勢力があり、ぱっとしない天気でした。一般的には天気は西から東へと移りますので、当日は低気圧が日本を通過すると思い、雨を覚悟しました。
 しかし、結果晴れのちくもり。大外れです。後日天気図を見ると、東の高気圧の勢力が拡大し、低気圧を北に追いやった形となっていました。南に停滞前線が居座る時は、移動性の高気圧と低気圧が西から東へ順次通過するというよりは、前線の南の暖気を持つ高気圧と前線の北の冷たい高気圧との南北の勢力争いになっており、前線の上下ではそれぞれ気圧配置が東西に大きく動かないことがあります。どうも今回のそのパターンだったようです。
 翌29日は、ガスのちくもり。谷川岳で陽が差したもはほんの一瞬でした。天気図的には更に東海上の高気圧が発達し、しっぽが分裂し日本を覆っていました。相変わらず東西には天気図が変化しない一日でした。一見高気圧の覆われ晴天になりそうな天気図ですが、日本上空の高気圧はしっぽが分裂した弱いものであるのと、上空に寒気があり空気が攪拌し曇り空になったものと考えます。


 このコーナーは予報行為をする目的ではありません。