都岳連・遭難対策委員会主催の、「安全登山教室」に参加しました。
ここでは2005年に開催された安全登山教室の受講記を書かせてもらいます。
この講座とても面白くかつ役に立ちます。私の一押し講座です。
毎年開催されているようなので、講義内容にご興味のある方はぜひご参加しご自身でお確かめください。

日時:2005年11月19日(土)-20日(日) 1泊2日

場所:奥武蔵・丸山近くの埼玉県青少年総合野外活動センター

 清々しい朝です。天気は快晴。会場である埼玉県青少年総合野外活動センターを目指し、さいたま市の自宅から奥武蔵を目指して車を走らせます。歩いたほうが断然気持ちよさそうと思いながら、堂平山を車で登ります。空気は澄んでおり、時折林道から、東には遠く筑波、西には両神山(右写真)が見渡せます。

 

 

丸山の中腹に位置する野外活動センターの駐車場に車を止め、敷地内の紅葉真っ盛りの道を5分ほど歩くと、メイン会場のセントラルロッジに到着です。


研修室に座り、開講を待ちます。名簿参加者はハイキングを始めたばかりの人から、岩のぼりをしている人まで、老若男女22人です。バラエティに富んだ生徒層です。

遭難対策委員長の渡辺輝夫さんを始め、12名のスタッフがこの講座を支えます。この段階では分らなかったのですが、講義が進むにつれてすごくバイタリティの溢れる凄い(恐ろしい?)人々であることが判明します。

ところで、この講座は申し込み時点で、コースの選択をします。 好みに合わせて基礎的なことを学ぶ基礎コースとフィールドの実技中心の実践コースと選べます。私は、「実践コース」を選択しました。

カリキュラムは以下の通り、一泊二日の日程でみっちり詰まっています。夕食の後にも講義があります!

▽▽実践コースカリキュラム▽▽

初日

1000開講
1010安全登山概論(研修室)
1030運動生理学(研修室)
1120救急法概論(研修室)
1140三角巾手技の確認(室内実技)
1230ランチ
1320コンパスワークの確認(屋外実技)
1340地図のフィールドワーク(屋外実技)
1500フィールドでの救急法T(屋外実技)
1640救急要請・保険(研修室)
1720道迷い(研修室)
1740食事・入浴
1930搬送法・ビバーク法(室内実技)
2030懇親会


二日目

0730朝食
0830ロープワーク(屋外実技)
1100ランチ
1230フィールドでの救急法U(屋外実技)
1330シミュレーション(屋外実技)
1500心停止救急法(室内実技)
1600閉講

 

   

 さて、講義がはじまりました。まずは、W辺委員長の概論です。遭難・怪我はいつ起こる? 年齢層は? 時間帯は?といった情報を教えてくれます。ちなみに答えは、疲れている下山時に事故は集中しており、年齢層は中高年が圧倒的に多いそうです。

概論の後は、運動生理学です。H本さんの講義は具体的でわかりやすく、もっともっと続きを聞きたくなる内容でした。積読状態になっている「登山の運動生理学百科」をじっくり読もうと心に誓いました。


 救急法概論の後、基礎コースと実践コースに分かれます。我々実践コースは別の実習室に移動しました。
  さて、次のプログラム、三角巾手法の確認です。実践コースは手技の確認とのことで、基本的なことはできてあたりまえとの前提でしたが、他のメニューとの兼ね合い上実践コースを取らざるを得なく、三角巾なるもの過去数分さわったことない私はタジタジです。写真を撮る余裕もありませんでした。(笑) 夕食の後の居残り補講を言い渡されました。(Iさん厳しい! 笑)
 さておき、ランチタイムです。ここセントラルロッジにはこんなに広い食堂があります。
 昼食の後はいよいよフィールドに出ます。まずは地図のフィールドワークです。
 紅葉のきれいな野外活動センターで距離間隔の確認などをして地図を片手に歩きます。
 センター近くの665.1ピークまで片道1km弱、支尾根などの地形を確認しながら歩きました。

 

 665.1ピークからの帰り道、次のカリキュラム「フィールドでの救急法T」が予告もなく始まります!
 突然、スタッフの方が、「痛い!苦しい!助けてー!」と迫真の演技で倒れます。生徒は何事かと驚きながら、またしてタジタジです。このようなことが心臓病、捻挫、骨折などと症状を変えながら繰り返されます。

 暖かい部屋に戻り、基礎コースと合流します。「救急要請」のやり方、「山岳保険」についての解説が渡辺さんよりありました。食事前のラストは「道迷い」です。スタッフの方の体験を通した解りやすい解説がありました。
 この後は夕食です。簡単な自己紹介などをしながらお酒も飲まずに食事をします。(笑)

 

 夕食後、講義は続きます。まずは搬送法。所持している道具に応じて、いくつかの背負い方があることを習います。写真はレインコートを使った背負い方。ストックを使った方法、スリングを使った方法、そのあわせ技など多くの方法があります。
 本日最後はビバーグ法です。ツエルトの張り方など緊急ビバークのやり方を学びます。

 

 20:30に本日の講義終了となります。当然の如く宴会が希望者によって催されました。


 あっという間に朝になります。7時30分に朝食、8時30分に実践コースの人は実習のため外に集合となります。

 

 

本日、最初のメニューはロープワーク。じっくり3時間くらいかけて、様々な結び方、結束の方法を実践的に学びます。お助けロープの張りかたや滑落者の救助などの方法も学べました。実に有意義でしたが、たまに家で復習しないと忘れそうです...

 

 陽だまりでランチを採り、一休みの後は、「フィールドでの救急法U」が始まります。

 

キズ口を作り、人工血液まで使ってのリアリティ溢れる演習です。(凝ってます!)

 

そして、フィールドラストは「シミュレーション」。
下の方で、救助を求めている人がいます。助けましようとの設定です。
 ロープを使ったりしながら、学んだことを思い出します。
実践するのって、難しいですね。一部しか活用できませんでした。 (要復習ですね)
  ロッジに戻ってもまだ演習はあります。人工呼吸などの応急措置を習います。

 

といった感じで、すっかり秋の陽も傾むいた16時に全カリキュラム終了です。
正直、頭の中が一杯でこぼれそうな状況です。一つ一つ復習し思い出さねばと思う次第です。

 

体験記 は以上です。ご質問などありましたら、メールやブログでお気軽にどうぞ。

 

最後に重要な注意です!

以上の載せている内容は私が講習中聞いたこと、メモしたことを基に書いたつもりですが、一部勘違いしていたり、誤って記載している可能性があります。あくまで参考情報として活用いただき、実践の際はご自身で内容を確認のうえ、自己責任の意識をもって行動いただきますようお願いいたします。